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導入事例

導入事例: 石川県河北郡 内灘町役場様

掲載日 2007/5/8

庁舎内と出先機関のIT資産管理とセキュリティ対策を同時に実現。安全で安心できるコミュニケーション型行政へ
導入メリット
  1. IT資産管理と情報漏洩対策を同時に実現
  2. 本庁はもちろん、出先機関の障害や運用対応を自席で実現
  3. セキュリティ運用手順書もシステム機能に沿ってスピーディーに策定

導入の背景

忍び寄る情報漏洩の危機

井上靖や五木寛之をはじめ、数々の小説に登場する内灘町は潮風の香る由緒ある砂丘の町。人口約27,000人の町行政を支えるのは、事務職員、技術職員など合わせおよそ250名。本庁舎に加え町の出先機関は40箇所を超え、300台以上のパソコンを活用して「コミュニケーション型行政」を力強く推進している。
これらのIT資産の管理を最前線で行っている情報政策課総括主査の上出 勝浩氏を訪ねた。

内灘町役場 まちづくり政策部 情報政策課 総括主査 上出 勝浩氏
内灘町役場 まちづくり政策部
情報政策課 総括主査
上出 勝浩氏

2自治体には住民情報を中心に、個人情報のみならず管理しなければならないデリケートな情報が数多く存在する。
導入当時を回想し上出氏はこう語る。
「クライアントOSはWindows98が大半を占めており、ソフトウェアのライセンスをはじめ資産管理が困難を極めていました。またその頃、某大手プロバイダーの個人情報漏洩事件が発生し、間もなくパソコンや外部媒体の盗難・紛失による情報漏洩事故が頻繁に報道され始めたため、何とかできないかという状態でした。」(上出氏)
セキュリティポリシーに関しては総務省のガイドラインに沿って策定を行い、運用手順書を作成して職員に説明しようと準備を行っていた時期でもあった。
自治体のIT担当者はまさに「何でも屋」であり、当時は他の仕事と兼務しながら情報システムの管理が求められ、手間のかからない操作性の良いシステムを必要としていた。


選定頂いたポイント

資産管理と効率の良いデバイス制御機能

「限られた予算で効果的な対策が取れた」と上出氏
「限られた予算で効果的な対策が取れた」と上出氏

当初解決したいと思っていたセキュリティ上の課題は、デバイスの制御とIT資産管理であった。また、出先機関の数が多く、他の仕事を兼務しながらの管理となるため、一人で管理できることも要望の一つであった。
「これらの課題の解決を目指して、いくつかの製品を候補に上げ、体験版を使って機能を比較検討しました。クライアントの大半を占めるWindows98に対応していなかったり、デバイス制御に関しても機能的に満足できなかった製品を除いていくと、最終的にパソコン警備隊に辿り着きました。」 (上出氏)

「パソコン警備隊のデバイス制御は、管理コンソールから設定をすれば、出先機関の端末でもたった数秒で、ロックや解除が可能でした。これは他社には無い決定打でした。さらに資産管理上、Windows98ではクライアント側で自由にソフトをインストールできてしまうことがネックでしたが、それを制限することができたこともポイントでした」と上出氏は振り返る。
また「パソコン警備隊は価格も安く、限られた予算内で効果的な対策がとれました。」(上出氏)と価格的にも満足し、平成16年(2004年)12月に導入を決定した。


導入効果

業務の効率と高セキュリティを両立

セキュリティ運用手順書の策定や、課題となっていたデバイス制御と資産管理の面について、パソコン警備隊はどのように活用されているのだろうか。

「デバイスの制御は基本的には全て書き込み禁止にしています。情報を持ち出したい時は、FDやUSBメモリを使いますが、利用する際に書面で申請してもらいます。
原課の上司、ネットワーク管理部門の上司の決裁が下りた後にデバイス制御を解除する、その辺をルール化しました。」(上出氏)
デバイス制御の設定を管理コンソールで行った後、数秒でクライアントに反映されるという特徴が十分に活用され、「機密性」を保ちつつ「可用性」を実現できるツールであることが実証されている。

効率の良い資産管理とタイムリーなサポートを実現

「資産管理についても、管理者が意識することなくクライアントを一台一台管理できるのは良いですね。今までExcelや紙で台帳管理していたので、更新するだけでも大変な作業でした。また、いちいち台帳を開いて、各クライアントの対応を行うのも手間がかかりました。しかし今では管理コンソールをスタートアップに入れて、パソコンの電源を入れてから切るまではコンソールを常時起動しています。管理画面を見てすぐに判断できるので、効率が上がりました。出先機関のコンピュータを遠隔で操作する際も、管理画面からスムーズにリモート接続できます。」(上出氏)
勤務中は、自席にいながらタイムリーかつ効率良く対応できるツールとして活用されている。上出氏の所属する部門は5階フロアだが、1階のクライアントで対応が必要な際は、フロアに下りていくよりリモートで操作することのほうが多いとか。40箇所以上の出先機関にあるクライアントの対応も自席で可能となり、忙しい管理者にとっては有効なツールだ。

運用手順書をスピーディーに策定

「運用手順書は、パソコン警備隊でできることを充分に盛り込んで作成しました。」(上出氏)『USBは書き込み禁止にします。ログを収集するので気をつけてください。ゲームソフトも禁止します。』などと記載し、自ら説明されたとのこと。
比較的スムーズに作成を終え、計画通り個人情報保護法が施行される、平成17年(2005年)4月に運用を開始できた。
ウイルス対策はもちろんのこと、URLフィルタ、メールフィルタ等のセキュリティ対策を総合的に実施したことが功を奏してか、上出氏は「ガチガチにしている」と語るが、職員は協力的であり、セキュリティ意識も高く維持されているようだ。

職員向けに行われた情報セキュリティ研修の様子(2007年2月時)
職員向けに行われた情報セキュリティ研修の様子(2007年2月時)

今後の取り組み

石川県内のみならず全国的にも早期にセキュリティ対策に取り組まれている同町。今後も更にパソコン警備隊を活用したいと考えている。
「印刷ログを活用して、印刷枚数などを管理し、省資源化に取り組むこともできますね。また、不正接続端末を遮断する機能もぜひ行っていきたい。出先機関の数が多く、各セグメントにサーバを置くには費用がかかりますので、使わなくなったパソコンにLinuxを入れて管理をしてみたいと思っています。」(上出氏)
安全にそして安心して「コミュニケーション型行政」を実現するうえで、パソコン警備隊は今後も大いに活躍することになるだろう。

お客様情報

内灘町役場
内灘町は石川県のほぼ中央、加賀地区と能登地区の境に位置しています。西に日本海、東には河北潟を擁した砂丘地にあり、北はかほく市、南は金沢市に隣接しています。人口約27,000人、町域面積は20.38km2、南北9.0kmの日本海に沿って発達した内灘砂丘に展開している砂丘の町です。
内灘海水浴場、内灘総合公園など観光資源も多く、ライトアップが美しい内灘大橋(サンセットブリッジ内灘)は新たなランドマーク。5月始めのゴールデンウィーク中に開催される「世界の凧の祭典」は約40,000人が来場する内灘町最大のイベントです。
農業、水産業に加え酪農も活発で、牛乳の出荷量は石川県内の約34%を占めます。
〒920-0292
石川県河北郡内灘町字大学1丁目2番地1
TEL 076-286-1111
http://www.town.uchinada.lg.jp/
内灘町役場様

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